- 2008-05-28 (水)
Bob Marley No.3
I SHOT THE SHERIFF
☆レゲエミュージック
レゲエの歴史は、実はとても新しいのです。ジャマイカの音楽のルーツは
イギリスの植民地時代、ラジオからよく流れていたR&Bとジャマイカの
人々の心にあったアフリカの伝統音楽「メント」に由来します。
それらが混ざり合い、1960年代初期、ジャマイカに「スカ」という音楽が
成立しました。
「スカ」は現在様々な音楽にスパイスを与えています。ハードコアな音楽に
「スカ」の軽快なリズムを加えた音楽を「スカコア」と呼びます。また、
ミクスチャーと呼ばれる音楽にも「スカ」は多く取り入れられています。
「スカ」の誕生から5年、1967年頃、ジャマイカの音楽に変化が訪れます。それ
までのはずむような「スカ」のビートからよりスローで官能的な「ロック・ステ
ディ」と呼ばれる新しいリズムに変わったのです。
そして、1960年代後期、あるセッション中にレゲエ独特のギターピッキングが
偶然生まれ、当時人気だったスカバンド「トゥーツ&ザ・メイタルズ」の
「DO THEREGGAE」というアルバムの発表をもって、レゲエという名で呼ばれる
音楽が成立しました。
レゲエはもともとラテン語で「王に捧ぐ」という意味を持ちます。そうです、
真のレゲエミュージックは「Jah」を称えるものなのです。
レゲエは現在の音楽業界の位置付けでは、ダンスミュージックという枠に入れら
れがちですが、ボブの奏でるレゲエミュージックは、レゲエのなかでもルーツロ
ックレゲエというジャンルに分類されます。「ルーツロックレゲエ」は、その名
の通りレゲエの起源であり、また現在のレゲエのようにダンサブルではなく、ロ
ックに似た音楽でした。
現在のレゲエは「ラヴァーズレゲエ」と呼ばれるように、愛について歌ったスウ
ィートな詩が特徴でありますが、「ルーツロックレゲエ」の詩は攻撃的、反体制
的な、まさにロックな詩が特徴的でありました。
レゲエミュージックが誕生した時代のジャマイカの政治的緊張という背景の中で
反体制的なレゲエの詩はラジオなどで、放送禁止になることも度々でした。
レゲエとボブ・マーリィはジャマイカやカリブの国々では、絶大な人気を誇って
いました。しかし、このような背景や、ラスタファリズム、マリファナという危
険因子がたくさんあったため、他の国々のレコード会社はボブとレゲエを
見て見ない振りを続けていました。
そのレゲエが世界中に知れわたることになった最も大きな要因があの「エリック
クラプトン」がボブの曲をカヴァーし、大ヒットさせた事です。
「I SHOT THE SHERIFF」という曲です。これをきっかけに、ボブとレゲエは世界
のヒットチャートを席巻するようになりました。
しかし、有名になればなるほど、ラスタやマリファナについて目を向けられるよ
うになりました。そしてやはり、批判の対象となりました。ある時、ボブに批判
的なアメリカの女性キャスターとのインタビューでボブは、こんな言葉を残して
います。
女性インタビュアー「ラスタファリズムは、米国、カナダでは評判が悪く
薬や暴力との関わりが強く、逮捕されたりとか・・・」
ボブ「キリストは十字架に架けられた。クリスチャンのキリストでさえ・・・」
女性インタビュアー「現実に戻りましょう。麻薬を正当化したり・・・」
ボブ「良く聞いてくれ。神に誓って違法だといえるかい。」
「I SHOT THE SHERIFF」━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
I shot the sheriff
But I didn't shool no deputy, oh no
You see all around in my home town
They're trying to track me down
They're say they want to bring me in guilty
For the killing of a depiuty
For the life of a deputy
I shot the sheriff
But I swear it was in seip-deffence
I shot the sheriff
And they say it is a capital offence
Sheriff john brown al ways hated me
For what I do not know
Every time I plant a seed
He said kill them refore they grow
Freedom came my way one day
And I started out of town yeah
All of a sudden I saw sieriff john brown
He was a iming to thoot me down
So I shot-I shot him down and I say
Reflexes had got he better of me
And what is to be must be
Every day the bucket a go a well
One day the bottoma Go drop out
One day the bottoma a go drop out
I shot the sheriff
But I didn't shool no deputy, oh no
I shot the sheriff
But I didn't shool no deputy,Ooh,ooh,ooh
I could not stand it antmore
So read it in the news
It I am guilty I will pay
………………………………………………………………………………………
「オレは保安官を撃った
だけど 政治家を撃ったわけじゃない
オレの故郷のあたりじゃ 奴らが血まなこになってオレを探している
オレに罪を着せるつもりだ 政治家の命を奪った罪に 政治家を撃った罪に
だがオレが言いたいのは オレは保安官を撃ったが あれは
正当防衛だった確かに オレは保安官を撃った それで
奴らはオレが死罪だと言っている
保安官のジョン・ブラウンはいつもオレを憎んでいた
どういう理由かは知らないが
オレが種をまくたびに 奴はいつもこう言った
そいつが芽を出す前に始末しちまえと
そいつが芽を出す前に始末しちまえと
ある日 オレにも自由が訪れたかのように思えた
だが 町を出ようとしたところで
ばったり保安官ジョン・ブラウンに出くわしちまった
奴はオレに向けて銃を構えていた
だから オレは撃った そうさ 奴を打ち倒した
いろいろ考えたさ 反射神経が良すぎたとかね
だけど 結局なるべくしてなったことなんだ
毎日バケツで井戸の水を汲んでいれば いつかは
底が抜けてしまうのさ
いつかは底が抜けてしまうってことなんだ
オレは保安官を撃った
だけど政治家を撃ったわけじゃない
オレは保安官を撃った
だけど政治家を撃ったわけじゃないんだ
もう我慢できないよ あとはニュースで見てくれ
もし オレに本当に罪があるのなら 潔く償おう」
※
正確な対訳ではありません。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先程も書いたとおり、このボブの「I SHOT THE SHERIFF」はエリック・クラプト
ンがカヴァーして大ヒットした曲です。
レゲエという音楽が世界中に知れわたるきっかけをつくった曲です。
ある日、大ヒットのお祝いの電話をボブがクラプトンにしたそうです。
その時、クラプトンはこう聞いたそうです。
「ミスター・マーリィ、あれは実際にあったことなのかい?
君は本当に保安官を撃ったのかい?」
結局ボブは全てを語る事はありませんでした。ただある部分は事実である。
と言ったきりでした。
クラプトンでさえ、この詩が事実であるかを知らないのです。
ただ、これだけは事実です。ボブはいつも国家的権力の犠牲者でした・・・
つづく
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